投稿

ライムストーンのレリーフ

イメージ
バリ島のバトゥブランという村は、石材彫刻で有名です。 インドネシア国内で石材彫刻で有名なのは、バリ島とジャワ中部ジョグジャカルタ。 ジョグジャカルタ近郊には、世界遺産の仏教遺跡ボロブドゥール遺跡や、ヒンズー教寺院の プランバナン遺跡があります。これらの遺跡には沢山の彫刻が施されています。 ボロブドゥール遺跡に彫られたレリーフ。エッジのラインは丸みを帯びてなめらかでやさしい彫刻。 マテリアルは、近郊の活火山メラピ山の噴火で出た黒っぽい火山岩、インドネシアでは チャンディ・ストーンと呼ばれる石材を彫ってつくっています。 ジョグジャカルタの彫刻は、全体的に丸みを帯びた柔らかい雰囲気の彫刻が特徴です。 バリ島の彫刻。エッジのラインがシャープなので、陰影がはっきり。 バリ島の石材彫刻は、主にバリ島中部ウブド近郊の川底で取れる砂岩、パラス・バリを使って彫られていました。パラス・バリはちょっと見ただけだとセメントの塊のような灰色をしていて とても柔らかいのが特徴です。 しかし、近年では中部ジャワ産のホワイト・ライムストーンをバリ島へ運び、バリ島で彫られた バリ島産の砂岩で掘られた神様の彫刻。 彫刻に人気があります。  日本の方に人気があるの はこのホワイト・ライムストーンをバリで彫った石材彫刻。 白い石に出来る陰影がなんともエレガントです。 バリ島の神々は、こんな感じの勇ましいものが多い。 蓮の花とプルメリア、鳥をモチーフにしたレリーフ。バリ島の代表的なレリーフ。 今回は、日本のホテル用に、ペガサスと白鳥、南国の花々を取り入れたデザインのレリーフを製作中です。 実は、職人には得意分野がそれぞれあり、一枚のレリーフに何人もの職人が彫り上げます。 特に、今回の難題はペガサス。 通常、バリ島でよくリクエストされるモチーフは、ロータス、プルメリア、ハイビスカスなどの植物と その植物にアクセントで加えられる鳥たち。 これらのモチーフは、バリ島の職人の中では定番のアイテムです。 まずはスケッチを石に描いていき、石の継ぎ目を考慮しながら構図を確認します。 馬のモチーフというのは、神々を載せた馬車を勢いよく引っぱる馬、戦いの中の馬 が、バリ島の神話のなかでは代表的です。 ...

ビッグ・レイン。

イメージ
先月のブログではインドネシアの燃料値上げのニュースをお知らせしましたが その後大きな混乱もなく、また特に渋滞が緩和されるなどの変化もなく!? 12月に突入しました。  ただ、日本と同じく今年はインドネシアでも気候が例年と少し違いました。 いつもならインドネシアでは10月に入ると雨が降り始めますが 今年は12月に入ってやっと雨期らしい雨が降るようになりました。 幹線道路も川のように。。。 (ジョグジャカルタ) 雨が降り始めたと思ったら、ハンパない量の雨です。 先週、ジャワ島中部のバンジャールヌガラでは、およそ10ヘクタールの広さで地すべりが起き 一時約100人が行方不明となりました。 ジャワ島中部で地すべりのニュースBBC 現在、捜索犬も導入し、捜索活動が 続いていますがぬかるみに足を取られ 捜索は難航している様子です。 石材ブロックを採る丁場の状況も大雨の影響で、原材料のブロックを調達できずにいます。 チャンディ・ストーンやパリマナン・ストーンのほか、ライムストーン、キナリ、など 現場は地盤が緩んでいたり、川の水が増水したりなどで、近づかないようにと勧告が出ていて 殆どのナチュラルストーンの原材料調達に影響が出ています。 この為、今後3月までの雨期の間、ナチュラルストーンの供給に遅延が出ることが予想されますので ご発注を予定されているお客様には、十分に時間の余裕を持って 御発注いただくことをお願いします。。

今日から燃料値上げ!

イメージ
インドネシア政府は、昨日 11月17日にガソリン代などの燃料費の値上げを発表しました。 ガソリン代は 1リットル当たり 6500ルピアから8500ルピアへ 軽油は 1リットル当たり 7500ルピアになりました。 11月18日 午前零時より値上げになり 朝、通勤の際にガソリンを入れようと スタンドに立ち寄った人たちはびっくり。 インドネシアでの燃料代値上げなどの施行は、このようにいつも突然行われます。 ただ、以前にうわさされていたのは ”9500ルピアに値上げ” だったので、実際の値上げ幅は予想より低くして、市民のショックを和らげ 反発を弱めようという策のように見受けられます。 いずれにしても、今までの燃料代よりも30%近く上がることで、輸送コストが上がる為 商品の値段も上げざるを得ない状況になります。 今まで税金を燃料の補助金として使っていたものを、補助金を減らすことにより インフラを整える方向にシフトするという政府の方針に期待したいところですね。 皆様の御理解の程、よろしくお願い申し上げます。

人形の家

イメージ
今年5月から着工を始めた、個人住宅。 施主様はアクセサリデザイナーで、デザインにもかなりのこだわりを持った方です。 サンカク屋根がかわいい。 絵本からそのまま出てきたような家。 デザイン・設計にはかなりこだわりました。 せっかく建てる自分の住宅だから納得の行くものをつくりたい。 それは、ホラスのスタッフも同じ気持ちです。 出来るだけ施主様のご意向を反映したデザイン、仕上がりになるよう 何度も何度も打ち合わせを重ねて、慎重に作業を進めていきます。 はなれの棟上も無事に終わり、今度は瓦を載せていきます。 こんなにカラフル?! 瓦も、普通の屋根ではつまらない!ということで、5色に塗りわけました。 一枚一枚、丁寧に塗っていきます。  来週には、屋根が出来上がる予定です。 出来上がりの写真、こう御期待!

グリーンストーン スカブミ

イメージ
インドネシアのタイル石材で有名なのは、 ホテルやヴィラのプールで良く使われている、あのグリーンの石。 スカブミ、という西ジャワ州の山で採れる石なので、”スカブミのグリーン” a ANN LIVING & ESTATE VILLA のプールは、グリーンスカブミとチャンディ・ジョグジャ ストーンを使用しています。 という意味で、グリーン・スカブミ、スカブミ・ストーンなどと呼ばれています。 水に濡れると自然で鮮やかなブルーグリーンになります。 色見や種類は、日本の温泉などで使われいてるあのグリーンの石、十和田石によく似ています。 グリーンスカブミは、デトックス作用があるため、水の浄化層や土壌改良肥料、猫のおトイレ などに使われたりしています。 多くは工業用に粉末にして出荷していましたが、あまりにきれいな色なので 90年代から建材タイルとして加工し始め、今ではインドネシアで もっともポピュラーな石のひとつになっています。 出来上がった石は丁寧に梱包し、コンテナへ載せていきます。 今月は、アシュドットへ向けて出荷です! アシュドットの白い家にグリーンのプールはさぞかし映えることでしょうね。 出来上がりが楽しみです。

イドゥル・フィトゥリの休暇が始まりました

イメージ
  石材の梱包作業風景 インドネシアの大半の国民は、 イスラム教を信仰しています。 チャンディ・ジョグジャストーン それは、ヒンドゥー教徒が大半を 占めるバリ島でも、 ジャワ島からの多くの労働者たちは イスラム教なので断食明けの 休暇は、いっせいに田舎を目指し 帰省します。 今年も休暇前にコンクリ打設工事してから帰省します 今年は、断食明けは7月28日の 予定なので、およそ1週間前の 7月21日には帰省の準備に入ります。 今日は23日ですが、 バリ島の町はいつもと打って 変わってとても車やバイクが少なく 渋滞もなく、静かです。 ホラス・インドネシアの建築工事現場でも、労働者達は家族の待つジャワ島へと帰省しました。 現場が再び賑やかになるのは、8月10日すぎになります。 石材のご発注を予定されているお客様は、ご注文は8月5日以降の生産再開となります。 (石材の種類や加工により異なりますので詳細はお問い合わせください) 弊社事務所は、7月28(月) 29日(火)はお休みさせていただきます。 その他は通常通りの営業となります。

インドネシアからの石材輸出規制緩和

イメージ
インドネシアのナチュラルストーン輸出に関して 石材を梱包するクレート 3月のブログで新たな規制が布かれ石材の輸出が 困難になったとお伝えしました。 "石材輸出に新たな規制" 建築資材用に加工された石材は 輸出できるのですが、 新たに施行された規制に関して 一部の関係者の中では解釈が異なる地域があり、 対立が続いていました。 その後、産業省や鉱山関係者、輸出事業者などが 何度も話し合いを重ねた結果 建築資材に使われるナチュラルストーンは 加工されたものに限って ET-プロダクツの登録がされていなくても従来の輸出許可があれば 輸出出来るようになりました。 しかし、以前は輸出が可能だった石材で現在は輸出許可が下りない石材があります。 チャンディ・ジョグジャ ストーン それは、カットや表面仕上げ、 彫刻などが施されていない 石材ブロックやスレート材です。 詳細は、 ホラスインドネシア まで お問い合わせ下さい。 イエロースルット ワビサビ